
camera:Polaroid Spectra MB
実家へ帰る道すがら、山に
マンサクが咲いているのを見つけました。
まだ芽吹かない枝ばかりの山に
何よりも早く咲く黄色のかたまり。春の徴(しるし)。

(以前小さく載せたことのある写真ですが…)
***近況報告的覚え書きメモ***
■あおむしを放す
我が家にいたあおむしくんを近所に放しました。
お花好きらしく、いつもたくさんの種類のお花を咲かせているおうちの庭先に。
ここならきっと好みの葉っぱもあるだろうと。
(お庭の持ち主さん、ごめんなさい)
がんばって生きてほしいです。
■映画を見る
先日映画を見に行きました。
一度行ってみたかった
ミッドランドスクエア・シネマ。
(新しい本革張りのシート。夜にはワインを飲みながら鑑賞もできます。)
演目は…「
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」。
(
以下少し内容が分かってしまうので知りたくない方は読まないでね^^)
以前「
チャーリーとチョコレート工場」の話題でも書いたのだけれど、
ワタシ、ティム・バートン&ジョニー・デップ コンビの大ファン。
が、今回はちょっぴり不安を抱えながらの鑑賞。
ティム・バートンのちょっぴりホラーなファンタジーの世界は大好きなのですが、
スプラッタは大の苦手。
「
スリーピー・ホロウ」のときも、映像は本当に美しくて感激だったのですが、
スプラッタなシーンはどうにも耐えられず、一度見た切り。
彼らの作品で唯一手元にも置いていないのです。
今回の作品もこっちよりな気配が濃厚。
はじまってみると
やっぱりティム・バートンの世界は素晴らしかったです。
トッドが復習のために戻るロンドンの街は
どこまでも暗く冷たく色彩が失われ
だからこそ赤い色だけが鮮やかに浮き立ち。
幸せだった過去はすべてが黄金色に彩られ。
ラヴェット婦人が夢見るトッドとの未来は
突き抜けたように明るく色艶やか。
セット、衣装、映像の色み、すべてが細部まで調和して
そのトーンを作り上げていました。
そしてもうひとつ素晴らしかったのは俳優陣の歌。
歌うらしい、ということは聞いていたのですが、
この映画、全編ミュージカル仕立てになっていました。
おどろおどろしい世界に美しい旋律。
(このおかげでずいぶん、恐怖感が和らぎます)
ジョニー・デップもヘレナ・ボナム=カーターも何しろ歌が上手くてびっくり。
今回プロの歌手の出演者はひとりだけで、
あとは皆さんほとんどミュージカル初体験だとのことですが
やっぱり一流の役者さんはすごいなあと。
歌先攻になるミュージカル俳優さんだと、
キーやピッチが正しくとも、
お芝居に歌が挿入することにどうしても違和感が出て
なじめない場合が多いのですが、
今回の役者さんたちの歌は感情の発露としてのメロディ、
という感じがすごくよく出ていて
とてもすんなり受け入れることが出来ました。
ただ。
後半やってくるめくるめく殺戮シーンは
あまりにすさまじく直視することはできませんでした。
見終わったあともしばらく気分の悪さを引きずります。
(しばらくお肉料理はやめておこう)
R15指定になってますが、R25とかR30とかにした方がよいのでは?と思うほど。
(隣で見ていた女子高生二人組は、しばらく席を立てずにいたし)
ストーリー全体は、古典的なプロット。
でもティム・バートンはどうしてこんな恐ろしいシーンを描きたかったんだろう?
疑問がふつふつ湧きました。
帰ってから調べてみると…
このお話、しっかり原作があったのですね。
ロンドンでは古くからの都市伝説ともいうべきお話で
150年も前から舞台で上演されているものだそうで。
今回の映画は、ブロードウェイのミュージカルとして作られたものが原作。
歌もほぼ忠実に再現していると。
しかも、そのブロードウェイミュージカル版の作者は
かの「ウェスト・サイド・ストーリー」を作詞した
スティーブン・ソンドハイムだと知ってさらにびっくり。
歌いながらの殺戮シーンも、ちゃんとミュージカルにもあるそうで。
どうしてこんな内容を舞台で(しかもミュージカルで)上演しようと思ったんだか…
(ちなみに昨年日本でも、このミュージカル版「
スウィーニー・トッド」が、
宮本亜門さん演出で上演されていたようです。
配役は、トッドが市村正親さん、ラヴェット婦人が大竹しのぶさん、
という何とも魅力的なもの。見たかったなあ。)
…でももしかすると、今の私たちが感じるよりずっと
150年前の人たちにとって
こんなスプラッタなシーンは日常的で身近なものだったのかもしれないですね。
当時のロンドンは死刑をエンターテインメントとして楽しんでいたというし、
さらにもっと昔は、「グラディエーター」じゃないけど、
人の殺し合いを見て楽しんでいたみたいだし。
日本にしても、昔はさらし首なんてものもあったわけだし、
平安時代なんかには道ばたや町に死体が転がっていたと聞くし…
そんな場面はすぐ隣にあるものだったのかもしれない、と。
生と同じように残酷な死は共にあるはずのものなのかもしれない。
だからといって
今のこの時代にこんなシーンが必要か?という疑問は拭えないんだけれど。
きっとテレビ放映はムリだろうし、
映像と歌はとにかく素晴らしいし、
スプラッタなシーンを覚悟して行けば、
映画館へ見に行く価値アリです。
どうか監督、同じ刃物でも、できれば次回作は
「
シザーハンズ」のような
心あたたまるファンタジーをぜひお願いします。
追記
ティム・バートン&ジョニーデップの作品で
個人的にとっても好きな「
エド・ウッド」。
あまり話題にされない作品ですが、
とうとう今晩、
衛生映画劇場(NHK BS2)で放送されます♪
実在のB級ホラー映画監督エド・ウッドと映画作りに携わる人々の姿が
おかしくも愛らしく描かれています。
監督の、映画や日の当たらない存在のものたちへの愛で溢れていて、
とても好きなのです。
全編モノクロの映像は、カットごとの絵が美しく、
古き佳きハリウッド映画のような上質な仕上がり。
この作品で助演男優賞を受賞したマーティン・ランドー。
彼の愛嬌と哀愁と威厳ある演技にも涙が流れます。
見るたびに、私の中では
ビリー・ワイルダーの「
サンセット大通り」が重なって
よけいに感慨深く見てしまう作品です。
気になった方はぜひ、今夜の放送、ご覧くださいね!
*本日も長文失礼しました!ここまで読んでくださった方ありがとう〜m(_ _)m
by G-Tools
≫Close...