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14869

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camera : Nicca 3F + KMZ ORION-15(ОРИОН-15)28mm / f6 *film @豊島

この記事は、予約投稿しています。
記事が投稿されるころ、私は岩手行きの飛行機の中(のはず)。
台風が接近してどうなるか、ひやひやですが…





*私も参加しています*
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14869。私の証-しるし-。



140615_archive5.jpg

せっかく仕事で四国に来たので(高知でしたが)
ずっと行きたかった瀬戸内に浮かぶ島・豊島に寄ってきました。

豊島に行きたかった理由のひとつ。「心臓音のアーカイブ(Les Archives du Coeur)」。
フランスの現代芸術家クリスチャン・ボルタンスキーの作品。
世界中の人々の心臓音が集められ、それを聴くことができる小さな美術館。
ここでは自分の心臓音も保存することができます。


テレビでこの美術館を見たとき、
「私もここに心臓の音を残したい」となぜか強い思いが沸き起こって消えなくなった。
自分が生きた証を残したい、と思うなんて。正直、それに自分自身で驚いた。

若い頃の私はどちらかというと、自分のことをかなり粗末にしてきた方だったし、
どちらかというと自分の存在を否定したり、抹消したいと思うことの方が多かった。んだけどな。
(若いころはそういう思考に走りがちになるのはたぶん少なくないことだとは思うけれど。)

歳を重ねて、いくつかの生き様や死に様を目の当たりにすることになって
いつしかそういう若いころの気持ちは失われて、
「良くも悪しくも生きること」が自然なことだと受け入れられるようになった。
それでも、そんなふうに思う自分がいることにはびっくり。
子孫、という生き物らしい形で自分を残すことができない、
その危機感みたいなものが無意識の中にあるのかもしれないし、
もしかしたら東日本大震災の影響もあるのかもしれないな。。。

140615_archive4.jpg

「心臓音のアーカイブ」は、豊島の中でも、端の方、瀬戸内海に面した浜辺にあります。
レンタルの電動自転車をこぎ、海の見える気持ちのいい坂道を下り、小さな集落を抜け、
小さな港も通り越して、ひとけのない松林と砂の一本道を進むと、一番奥にひっそりと。
その道程は、ただひたすら心臓の音を聴くために、心臓の音を残すために進む道。
気持ちを純化してくれるものでした。

小さな美術館には小さな部屋が3つ。
アーカイブされた心臓音を検索して聴くことができる「リスニングルーム」。
真っ暗な部屋の中、心臓音に合わせて照明が明滅する
ボルタンスキーが制作したインスタレーション「ハートルーム」。
心臓音を録音するための「レコーディングルーム」。

ハートルームはドアを閉めると真っ暗闇で、自分がどこから入って来たのかも分からない。
その暗闇で激しく鼓動する心臓音とそれに合わせて激しく点滅するライト。
最初は怖くて不安になって一度部屋を出てしまった。
前室のモニタには、今流れている心臓音についてのデータが表示される。
氏名や録音された日時、場所、その人のメッセージ…
最初聴いたのは新潟で録音された、男の人のものだった。
モニタの画面が変わり、今度は女性の名前に。コメントに「○○の妻であることに感謝して。」とある。
もう一度中に入ると、今度はゆったり包み込むような、柔らかで力強い鼓動だった。
そのまましばらくさまざまな人の心臓音を聴く。
人の心臓音ってこんなにも個性的でひとりひとり違うのか、と驚かされる。

レコーディングルームでは、スタッフの方から説明を受けた後、
聴診器のようなマイクを胸にあて、自分でパソコンを操作して録音。
(最初、ヘッドホンつけるの忘れて録音して「心臓の音が聞こえない;」と焦ったおばかな私。
 録音は2回まで、なので次は慎重に…「あれ?私の心臓、えらい不規則だけど大丈夫か??」)

140615_archive2.jpg
これが私の心臓音の、ID 。

録音が終わると、早速、私の心臓音をハートルームに流してくれるという。
どきどきしながらハートルームへ。
暗闇の中で始まる、増幅された私の心臓音。初めて知る、見知らぬ自分のリズム。
規則正しく続いたかと思うと、急に不規則なリズムを刻む。そしてまた正しく打つ。
まっすぐ真面目そうで、でも天の邪鬼。そんな私そのものな感じだった。(↑ただの不整脈?)
自分の心臓音に包まれる私と私の中から響いてくる自分の鼓動。不思議な共鳴。
それはとても感動的な感覚でした。部屋を出たら、不覚にも自然に涙が出て来てしまった。
「ああ、私、生きてるんだ」と。素直にそれがとてもうれしく思えた。


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録音された心臓音は、こんな素敵なパッケージのCDにしてもらえます。


数千年後、ここが発掘されて、未来人が私たち古代人の調査をするときに
私の心臓音も少しは何かの役に立つかもしれないし、
もし何かの加減で私を愛してくれる人たちより先に逝くことになったとしても、
ここに私がいるよ、って言える。
なんだか不思議な安堵感が生まれて、前より心が軽くなった気がします。
自分の入るお墓が決まった時ってもしかしたらこういう気持ちになるんじゃなかろうか。笑

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| | 14:46 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

心臓音のアーカイブ 初めて知ったけど
わたしも行ってみたい!!って思ったよ。

クローバちんの丁寧な文章が いっそう行きたい気持ちにさせるわ。。

命とか 生かされていることとか 無駄にしちゃいけないってこととか いろんなこと 想いがめぐるね。
ステキなとこ 教えてくれてありがとう!

| 夕凪 | 2014/07/12 08:54 | URL | ≫ EDIT

■夕凪ちん

長文、読んでくれてうれしいわ♪ありがとう^^
豊島もこの美術館もとってもおすすめよ。
いつか一緒にも行けるといいね!

こういう感覚とか感情とかって、若くてイキがってたころは、なかなか素直に受け入れられなかったり思いを馳せることができなかったような気がするけど、近頃はとっても心にしみようになったよ。トシかね。笑 

| f.l.clover | 2014/07/14 10:49 | URL | ≫ EDIT















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